- Social & Communication
mirr
- 博報堂DYホールディングス
About
「mirr」は、ARグラス時代の自撮り体験を再定義し、写真を介したAR空間内のコミュニケーションをコンセプトとした共有型のXRコンテンツです。博報堂DYホールディングスと共同で取り組む「ARクラウド技術を軸にしたコミュニケーション領域での共同研究」の一環として企画開発を行いました。AR空間上にデコレーションされたスナップ写真を蓄積することで、リアルな空間を介したコミュニケーションが創り出されます。
Background
mirrは、「渋谷キャスト」のオープン3周年イベントでARグラスを用いた展示企画として企画されました。新型コロナウイルスの影響による計画変更を経て、ベータ版としてVR HMD版が限定公開されました。
体験者はバーチャルに再現された渋谷キャスト内に自分のコピーとしての写真を配置し、3Dのデコレーションを周囲に飾り付けたのち自由な角度から"自撮り"を楽しむことができます。体験中の空間は他の参加者と共有され、音声での会話や他ユーザーのスナップ作品を見るなど、空間を介してコミュニケーションすることができます。
Execution
mirrはテキストを介したコミュニケーション体験「SPATIAL MESSAGE」からの新たな検証項目として、画像を介したコミュニケーションの可能性を検証する目的で設計されました。
渋谷・原宿エリアの想定ユーザー層であるファッション意識の高い参加者が体験に親しみを持ちやすい方法として「自撮り写真」を用いることで、参加者同士のコミュニケーションが生まれやすい体験設計を行いました。
Results
mirrは、渋谷キャストのオープン3周年イベントにてARグラスを用いた展示として公開することを前提に企画が進められました。しかし、新型コロナウィルスによって提供や現地での開発検証が難しくなったことを受け、VR内でARグラスでの体験を再現する「AR IN VR」と呼ばれる手法での開発に切り替え、VR版を優先して開発を行いました。
その後、ARグラスからでもVR HMDと同じ空間にログインしバーチャルな世界(VR)と現実世界(AR)をシームレスにつなぐコンセプトの実現性を検証することができました。
Credit
- Service Planning, Design and Development
- Kent Kajitani, Yuki Kobayashi, Kazuya Hiruma, Jun Ito, Mathilda, Kyoko Hashiguchi, Atsuto Inoue, Yuki Homma, Tomoaki Kuroko
- Collaboration in Planning: Hakuhodo DY Holdings
- Yosuke Kinoshita, Shingo Meguro, Yoshitugu Kosaka, Yuki Taniguchi, Shuhei Kubota
- Collaboration in Design and Engineering
- Takashi Shirae, RAWR INC. - You Kamihiro, Yuma Yanagisawa